だから俺と、付き合ってください。
「…………」
……帰ろう。
無意識に足を止めて清瀬くんのことを見ていたことに気づいて歩みを進める。
「あっははは! 太陽くんおもしろ~い!」
「きゃはは!」
いつの間にかそこに女子たちが加わってて、すごくにぎやかなグループのできあがり。
今、清瀬くんと話している女の子も。
清瀬くんのそばにいる、あの子も。
清瀬くんのことが好きだったりするのかな?
ちょっと気の強そうな子たち。
きっとクラスの中でも目立つ位置にいるんだろうな。
同じクラスになったことないから、わからないけど。
でも最近の合同体育で、よく清瀬くんに絡んでたっけ……。
やっぱり、人気者なんだなぁ。
「…………」
……なんだろ。
今、胸が、ちょっとだけチクッとした。