だから俺と、付き合ってください。
2*キラキラした想い
私が高校に入学した時にはもうすでに修二先輩はこの学校のヒーローで、知らない人はいないっていうぐらい有名な人だった。
「ねぇ綾乃、見て。修二先輩だよっ」
入学して間もない頃。昼休みの学食。
友達のユカがゆびさした先。
友達グループと楽しげに話している先輩をはじめて見かけた。
……かっこいい人。
軽く流すようにセットされた黒い髪の毛。
切り長の目と筋の通った鼻、ちいさな唇とシュッとしたアゴのライン。
ウワサ通りのイケメンで、笑った顔はくしゃっとなってて、かわいい。
ほどよく着くずされた制服にもセンスを感じる。
爽やかで、明るい印象。
「あんな人彼氏にできたら毎日幸せなんだろうなぁ〜」
「そうだね」
ユカの発言にうなずきながらも
絶対ムリなんだろうなぁって思った。
だって、私たちには手の届かない人だよ。