だから俺と、付き合ってください。
……あぁ。胸が痛い。
こんなにも痛いほど、清瀬くんのこと好きになってるんだね。
清瀬くんの好きな人になりたいよ。
「綾乃〜。私ら試合まで時間あるけどどうする?」
開会式が終わってそれぞれバラけ出した時、ユカが私にそう言った。
「えっと……」
「太陽たちのクラス試合あるみたいだね」
昇降口に貼られてあったトーナメント表が、体育館の後ろにも貼られていた。
清瀬くんのクラスか……。
見に行きたい、応援したいって気持ちが大きい。
だけど……。
「あっ、しかも修二先輩たちのクラスと対戦じゃない?」