だから俺と、付き合ってください。



……あぁ。胸が痛い。


こんなにも痛いほど、清瀬くんのこと好きになってるんだね。


清瀬くんの好きな人になりたいよ。



「綾乃〜。私ら試合まで時間あるけどどうする?」



開会式が終わってそれぞれバラけ出した時、ユカが私にそう言った。



「えっと……」


「太陽たちのクラス試合あるみたいだね」



昇降口に貼られてあったトーナメント表が、体育館の後ろにも貼られていた。


清瀬くんのクラスか……。


見に行きたい、応援したいって気持ちが大きい。


だけど……。



「あっ、しかも修二先輩たちのクラスと対戦じゃない?」




< 146 / 213 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop