だから俺と、付き合ってください。
「ちょ、清瀬くん……!?」
お姫様だっこされるのは、これで二度目だ。
一度目は私が鼻血を出した時。
ふと清瀬くんの顔を見ると、すごく怒ったような顔をしていて。
ーー『俺、藤田のこと大切なんで』
なんで……。
ーー『藤田のこと傷つけないでください』
なんで、そんなこと……?
ねえ、清瀬くん……。
ダメだよ、こんなの。
だって、私、もっと清瀬くんのこと好きになっちゃう。