だから俺と、付き合ってください。
3*時間の問題?
ーーピリリリッ。
スマホのアラームが枕元で鳴る。
スライドさせて止めると、画面を見る。
……先輩からのライン、来てないなぁ。
「はぁ……」
ため息をひとつ吐いて、布団から出た。
前は先輩のおはようのメッセージから一日がスタートして、おやすみと私が送ってから一日が終わっていたのに。
いつからラインは来なくなったっけ。
去年の夏の大会が終わって、先輩が部長になったあたりからだっけ……。
だんだんとメールのやり取りが減って、今年に入ってからついには返信すら来なくなった。
好きになったばかりだった頃はすごく楽しかったのになぁ。
昨日見た清瀬くんのラブレターみたいに、私の恋もキラキラしてた。
でももうわかんない。
なにも、わかんないや……。
「行って来まぁーす」
いつものようにお母さんのスクランブルエッグとトーストを食べて家を出た。
いつもと同じ風景。
電車に乗り込んでしばらく揺られて電車を降りた。
「……ん?」