だから俺と、付き合ってください。
「むむっ?」
「どうしたの……?」
アゴに手をやって、そんなに私の顔をジッと見て来て、いったいどうしたの?
……と、いうか!
そんなにジッと見ないでいただきたい!
そんなに見つめられると恥ずかしすぎて困るんだが!
「ん〜いや?今日は元気みたいで安心したぁと思って!」
「えっ、そう、かな……?」
「ははっ!うん。昨日の朝みたいなヒドイ顔はしてないよ」
……昨日の朝、私そんなにヒドイ顔してたんだ。
自分の頬をむにゅむにゅ揉んで、照れを隠した。
うううっ。
そんな顔を清瀬くんに見られたんだと思うとやってられない。
一方の彼は「笑顔が一番!」なんて言いながら笑ってる。
「でも俺、マジで心配してたから安心した」
「あ、ありがとう……」
「お礼なんて言うなって!あたりまえじゃん!」
にひっと、まるでイタズラっ子のように笑う清瀬くんにキューンと胸がしぼむ。
思わず緩みそうになった頬に力を入れて、うつむいた。
……ダ、ダメだダメだ!
この破壊力抜群の笑顔には敵わない……!
勝てるわけない。無理だ。