だから俺と、付き合ってください。
「なーに笑ってんだ?」
「ふふっ、ヒミツ」
「えー?ずりぃよ!面白いことは共有するもんだろ?」
「えーっ、恥ずかしいからいい」
清瀬くんとはじめて話した日のことを思い出して笑ってましたなんて、恥ずかしすぎて言えない。
……うん、言えない。
清瀬くんはそれを不服そうに「ちぇ」なんて口をタコさんみたいに尖らせていて、可愛い。
……清瀬くんて、いちいちがカッコいいし、可愛い。
たまにぶりっ子だし、笑顔は太陽みたいに明るいし。
それがまたわざとじゃなく、自然にやって魅せるから……またなんかすごい。
「清瀬くんてさぁ、欠点あるの?」
「は?あるよ。いっぱいある!」
「たとえば?」
「んーと、勉強!あとは、ピーマン!」
え、なにその答えは……!
ピーマンてなに!
それ清瀬くんの欠点!?