だから俺と、付き合ってください。



「で、でも、ピーマン苦手とか、子供だよね」


「だって苦くて食べらんねぇーんだもん」



ピーマンの味を思い出したようにわざとらしく顔をしかめる清瀬くん。


苦いかなぁ。


美味しいと思うんだけど。



「スポーツとか得意そうだよね!」


「うん、まあ、それなりに?でも俺もっと得意なことある!」


「え?他に?」



いったいなんだろう……。


そう思っていると清瀬くんがエアーでギターを弾くフリをして見せた。


……え!?



「清瀬くんギターできるの!?」


「へへっ、まあな」


「マジで!すごーいっ!」



ウチのお父さんがギターをたまの休みの時に弾くから、やらせてもらったことあるけど、あれめっちゃ難しいよね!?


指はつりそうになるし、


コードっていうのかな。


すこし練習したぐらいじゃ、スムーズには、弾けない。


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