だから俺と、付き合ってください。
もう、嫌われちゃったのかな……。
嫌われる理由とか、心当たりないんだけど、でも、連絡もないなんて、そういうことだよね……?
付き合ってるのかさえ、よく、わからない。
「ていうかさぁ、コレ」
「ん?」
「どうすればいいと思う?」
ラブレターを私に見せながら、清瀬くんが苦笑した。
……どうすればいいって。
「手渡せばいいじゃん」
「ムリ。なんか、ムリ。たぶん振られる」
「なんでそんな風に思うの?」
「だってたぶん向こう、俺のこと興味ないと思うし……」
……それをわかってて告白しようとしてたのね。
さっきは恥ずかしいー!とはしゃいでたのに、今度はシュンと暗い顔をする彼はきっと正直者なんだろうなぁ。
コロコロ表情が変わってて、忙しい人だ。
ウソとか、つけなそう。
「じゃあ振り向かせるしかないね」
「どうやって……?」