だから俺と、付き合ってください。



「…………」



だけどなんでだろう……。


今、ものすごく笑顔の清瀬くんに会いたいや。


ねぇ、清瀬くん。


私、言えたよ。


先輩に思ってること全部ぶつけられた。


それもすべて、清瀬くんのおかげだよ。


昨日くれた言葉が一瞬頭に思い浮かんだの。


なんでだろう。


あんなに好きだった先輩に振り向いてもらえたのに、

どうしてこんなに清瀬くんに会いたいの?


私は、清瀬くんのことが……好きなのかな。


……好き?


好きって、いったいなんだろう。


どういう気持ちなんだろう。


あんなに好きだと思ってた先輩への気持ちが冷めた今、その気持ちがよくわからなくなった。


ふと空を見上げると太陽があって、涙を乾かしてくれているような気がした。


胸が切ないのに、この太陽はすごく温かい。


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