大っ嫌いの反対っ!!
前に
「ねえ、悠哉知らない?」
蓮斗に聞いた。
「悠哉?あの告られた奴に呼ばれてたけど。
多分、5組の廊下らへん?」
蓮斗が言う。
「ありがと。」
そう言って、教室を出ようとした。
「おい、魅希っ。」
蓮斗から呼ばれて、振り返る。
「何ー?」
「告るんだろ?」
蓮斗が笑って言う。
「……うん。」
「俺さ…、振られたっ!」
蓮斗が言った。
悲しそうな笑顔で。
「……そんなの一言も聞いてないよ。」
私が言う。
花鈴からも聞いてない。
「俺が、頼んだんですー。
だって、格好悪いじゃん?」
蓮斗が頭をかく。