大っ嫌いの反対っ!!
――ガチャッ

「ヤバいヤバいヤバいヤバいー!」

私は、ただいまも言わず自分の部屋に向かった。


「魅希お帰りー。」

お姉ちゃんがそう言ったけど、私は…


「ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい。」


――バタンっ


ドアを閉めて、その場に座り込んだ。


「……!」

思い出して、また顔を赤くしてる自分。


――演技じゃなくて、本当ですからっ♪


って事は……って事はっ!?

「悠哉が魅希の事好きなのかっ…!?」


どうしようっ…!!


「花鈴に電話ー!」

八代 花鈴 ヤシロ カリン

綺麗な茶色の髪に、ゆる巻き。
まつげが長くて、目が大きい。

可愛いんだけど困った事が一つ。
面食いな事。

中学の二年間、もう20人ぐらいは付き合っただろうか。

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