大っ嫌いの反対っ!!

「そうなの?」

友理香先輩が聞いてきた。


私は黙って、頷いた。


「ごめんね~。
佳奈子、どうかしてんじゃない?
本当に視力、2.0かよっ!!」

友理香先輩が佳奈子先輩に言った。


視力の問題ですか。


「本当だし!
この子が嘘ついてんでしょ~。」

そう言って、私の頭に手をのせた。


…しつこい。


「嘘ついてないよね?
嘘ついたら、どうなるか分かってるよね?」

友理香先輩が言う。

…怖い。


そう思ってた時。

「魅希いた~♪
めっちゃ、探したんですけどっ!!」


「花鈴っ…!」

私は言った。

「みんな心配してるよ~!

違うクラスの私が動いたんだからっ!
何か、奢ってね。んじゃ、戻ろ~!!」

花鈴がそう言って私の腕を掴んだ。


「えっ…、ちょっとっ…!」

私が言った。

まだ、先輩達の話が…!


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