大っ嫌いの反対っ!!
「魅希借りていい?」
悠哉が言った。
「ってか、借りる。」
悠哉は、私の手を掴み引っ張ってきた。
「ちょっと…。」
一応泣いてるんですけど…!?
そんな強引に屋上に連れて行かれた。
「もう…どうしたの?」
少し機嫌が悪くなった。
「いきなり呼び出してごめん。」
「本当だよ…。」
私は言った。
「魅希。俺さ、魅希のこと好きなんだ…。」
本当…、いきなりだ。
花鈴の予想当たってたし…。
沈黙、三分。
「…ごめ、ん…。」
私が出した結論。
好きなのに…、断ってしまった。
「……っ。」
そう思うと、涙がでてきた。
「何で、泣くんだよ。
泣きたいのはこっち。」
悠哉がそう言いながらも袖で涙を拭いてくれた。
私は、自分を選んだんだよ。
傷つきたくないの。