大っ嫌いの反対っ!!

「誰ってば~!」

私は言った。

「魅希。」


……………。


「……誰ってばっ!!」

「魅希。」


……………。


「いや、だから~!!」

私が言おうとした時。

「魅~希っ!!!」

花鈴がデカい声で言った。


「…………え。」

言葉を失った私。

「魅希って言ってんじゃんっ!!」

花鈴が言った。

「…私?」

「そうそう。」

花鈴が言う。


「だけど、私1回も振ったし…、そのいつも嫌いって言ってるし…。」

傷つけてばっかりいるのに、悠哉がまだ好きとか…。


「有り得るっ!!」

私が有り得ないと言おうとしたら、花鈴が言った。


「悠哉は、それだけ魅希が好きなんだよ。
けど…。」

花鈴が途中で黙った。


「けど…?」

「…気をつけた方が、いいよ?」

「…そっか。うん。」

花鈴が言いたい事は、分かる。

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