大っ嫌いの反対っ!!
花鈴は、あの日から気を使ってくれる。
きっと、その事で気をつけてって言ってくれてるんだと思う。
「ありがとう。
けど、花鈴がいれば安心だよっ。」
私は言った。
「まぁね、私がいればっ♪」
花鈴が自慢気に言う。
花鈴は、本当いざというときに頼りになる。
「魅希、どうするの?」
「どうするって…。このままだよ?」
私は言った。
「……なんか、勿体ない。」
花鈴が言う。
「何が…?」
「だって、せっかく両想いでさ。
好きって言ってくれてるのに、嫌いとか言ってるでしょ?
全く正反対の事やって、損してるとか思わない?」
花鈴が言った。
確かにそうかもしれない。
「損…してるね。」
「自分の幸せを逃がしてるようなもんだよ。」
花鈴が言った。
「…でも。」
「別に、魅希がいいならいいんだよ?
ただ、勿体ないと思って言っただけ。
いつでも、素直になっていいんだからね
?
私がいるんだからっ!」