大っ嫌いの反対っ!!
――魅希――

「遅くないっ!?」

私は言った。

「う~ん。
って言っても、まだ三分しか遅れてない。」

花鈴が言う。


「嘘~。やっぱり、早く来すぎたね…。」

私は言った。

「だから、あたし早いって言ったっ!

1時間前とか気合い、いれてるのはいいけどさ…。」

花鈴が呆れ顔で言う。


「だって~!!」

楽しみだったし…。

「あっ、来たー!!」

花鈴がそう言って、大きく手を振る。


「あっ!発見~…っ!」

蓮斗が叫んで走ってきた。


走ってきたと思うと、お決まりのセリフ。


「ごめんっ。待った?」

普通は、男女反対なんだけどね?

「うん。軽く1時間待った。」

花鈴が前に腕を組み、言う。


「…………え。」

蓮斗が固まる。

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