大っ嫌いの反対っ!!
「…そうなの?」
悠哉が言った。
私は黙って頷いた。
「魅希って、そういうとこ女の子らしくて可愛いなっ♪」
悠哉がそう言って、私の手を引っ張って歩き出す。
可愛いとか…。
って、その前にさ…?
「…私の話聞いてた?」
「うん。めちゃくちゃ聞いてた。」
めちゃくちゃって表現おかしいし。
「だから、無理なのっ!」
「俺、あそこ行かないと気が済まないっ!」
「そんなの知らないし…。
1人で行ってきなよ~。」
「だーかーらー、あんなとこに男1人入ったら気持ち悪いだろっ!」
「悠哉だったら、大丈夫だよっ!」
私が笑顔で言った。
「無理~!」
そう言って、引っ張る悠哉。
「……ガキ。」
「ガキで結構。」
結局、お化け屋敷に入る事になった。
悠哉と行けるならいっかなんて、思ってた。