大っ嫌いの反対っ!!
それから、何かが出てきては悠哉にしがみついていた。
「あははっ!」
その度に悠哉が爆笑する。
どんだけ、馬鹿にすれば気が済むんですか。
「もう、やだぁ…。」
半泣きの私。
そんな私に最後のとどめ。
――ドンドンドンドンっ…
後ろから小さな足音が聞こえる…。
「気のせいだよね。」
私は言った。
「…近づいてきますけどー。」
悠哉が笑いながら言う。
やめて……下さい。
ドンドンドンドンドンドン。
「聞こえないよ。聞こえない…。」
耳を塞ぐ私。
ドンドンドンドンドンドン…!
「やだやだやだやだやだやだっ!!」
首を横に必死に振る。
「…魅希、最高ー♪」
悠哉が笑う。
「誰もいません。誰もいません。」
――バッ!
勢いよく後ろを振り向いた私。