大っ嫌いの反対っ!!
「…ごわがっだ。」
もう、何言ってるか分からない私。
「大丈夫かいなっ!?」
蓮斗が言う。
私は、黙って首を横に振る。
死ぬかと思った…。
捕まったら、地獄行きかと…。
そんな時…、
「お前…、ふざけんなよ?」
上から、声が降ってきた。
「……悠、哉…君。」
私は、苦笑いで言った。
「あんだけ、俺にしがみついといて…。
いざとなると、逃げんのかよ。」
悠哉が言う。
「…ごっ…ごめんね?」
私は必死に謝る。
「…いい度胸じゃないですか?」
いやいや…。
さっきのより、怖いよ、きっと…。
「ごめんねってばっ…。
だって、怖かったし。」
私は言った。
「開き直ってんなよ…?」
「う゛うぅ~…。」
私は、泣き出した。