大っ嫌いの反対っ!!

結局、観覧車の乗り場まで来た。


「俺、花鈴と乗っていい?」

蓮斗が悠哉に言った。


嫌だよね…。

私と2人で乗るなん…、

「別にいいけど。」

て…?


予想外。


「え…!いいのっ!?」

私は、つい言ってしまった。

「…うん。魅希は、嫌なのかよ?」

悠哉が言った。

私は、黙って首を横に振る。


そう言われたら、嫌なんて言えるはずがない。

嫌じゃないけど。


結局、乗ることになった私達。

「魅希と悠哉が一番なー!」

蓮斗が、私達の背中を押す。

「…はぃはぃ。」

そう言って、乗り込む私と悠哉。

「ばいばーいっ!」

花鈴が笑顔でこっちに手を振った。

そんな、余裕ぶってんのも今の内っ!

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