大っ嫌いの反対っ!!

「…俺も、好きな奴いるんだよな。」

悠哉が言った。


いきなり何……。


「うん。」

私は言った。

「でも、無理っぽいんだよな…。」

悠哉が言う。


「なんで…？」

「…俺の事、嫌いっぽいから…？
いや、多分嫌いだと思う。」

悠哉が言う。

「そうなんだ。」

私は言った。


本当に…、私なのかな…？


「…魅希は、いないの？」

「……えっ……！？」

いきなり、名前を呼ばれてびっくりした。


「わっ…私？」

「…なに、その反応…。」

「…いきなり、びっくりするじゃんっ。」

私は言った。

好きな人…。


「…いない…。いないよ。」


嘘をついた。