大っ嫌いの反対っ!!

――魅希――

――中学の頃――


悠哉が転校してきて、何ヶ月か経った頃。


「魅希ー!一緒、帰ろうぜっ!」

悠哉が言う。

「え。今日っ…。」

部活じゃないのと聞こうとしたら…。

「今日、部活休みだってよっ!
久しぶりに遊ぼうぜっ。」

悠哉が嬉しそうに言った。


蓮斗は、塾があるらしく遊べないらしい。


――帰り道

「アイツ、塾行ってるくせに頭悪いんだな。」

悠哉が言う。

「悠哉も人の事言えないと思うけど?」

私は、笑いながら言った。

「いや、アイツよりは大丈夫でしょっ!」

「どっちもどっちって感じじゃない?
蓮斗、でも結構頑張ってるよっ!」


「……魅希ってさ。」

悠哉が言った。

「何?」

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