大っ嫌いの反対っ!!

結局、その日。

クラスのみんなは、その話題で持ちきりだった。


ちょっと、耳をかたむけると

「どうすんだろうね。」

とか、

「羨ましいよなー。」

とか。



分かるよ。

みんなが、気になる気持ちも。
羨ましがる気持ちも。


分かってる。

しょうがないって事も。
自分がいけないって事も。


分かってるんだけど…。


自分に嫌気がさしてくる。

本当、うんざりだ。


六時間目が終わり、うつぶせになっていた時。


「魅希。私、もう我慢できない。」

「はい?」


顔をあげた。

花鈴が私を見て、言う。


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