生きることの意味【完結・加筆完了】
「無理。仲良くなんてする気ない」
あたしはそうキッパリと言い切った。
「ちょっと、杏奈。言い過ぎじゃない?」
南津子が前に出て来て、あたしに言うけど。
どこが言い過ぎなんだよ。
もっと言ってもいいと思ってるけど。
あたしにはそれぐらいの権利がある筈。
「いいよ、南津子。ありがとう。
そうだよね。ムシの良過ぎる話だよね。
でも、本当に反省してるからさ。
話すぐらいはしてよ、杏奈」
「……」
泣きそうな顔をして、彩加は笑った。
「それじゃね、杏奈。行こう、南津子、香奈」
「うん」
南津子は少しだけあたしを睨んでいたけど、すぐに彩加に付いて行く。
だけど、香奈は何故かそこに留まっていた。