生きることの意味【完結・加筆完了】
「は。何それ」
「あたしが友達として“価値”があると思ったんじゃない?
わかんないけど」
「ムカつくな」
「大丈夫、ちゃんと断ったし。
それに別で友達出来たから」
「お」
「連絡先も交換したよ」
緋人は目を細めると、口角を上げてから、あたしの頭を撫でる。
「そっか。よかったな」
「うん。ありがとう。緋人」
「あの時…死ななくてよかっただろ?」
「本当に」
こんなに人生が180度変わるだなんて、思ってなかった。
最初は誰コイツって思ったし。
緋人って凄い。
モデルだけでなく、何だろう。全てが凄い。
緋人がそうだって言ったら、全てそんな気がして来る。