生きることの意味【完結・加筆完了】

緋人と別れた後、あたしは自宅まで真っ直ぐに帰宅した。
家に着いて、携帯を確認する。


携帯にはメールのマーク。緋人からメールが来ているらしい。


【杏奈ー。祝!初メール。
きっと、家まで気付かないんだろうな。
んー。杏奈っぽい(笑)
打ち合わせ中は携帯見てないから、返事遅くなるかも。
あ。メールしないはナシな?(俺が拗ねるから。笑)
んじゃ、行って来る。】



……緋人の想像通り、あたしは家に到着するまで携帯なんて見てなかったよ。
自分の部屋で寝転がって、初めて見たよ。


返事しないとうるさそうだし、返信しておこう。



【何でわかるの。緋人って実はエスパー?
打ち合わせお疲れ様。あたしは勉強して寝ます。】


送信っと。
送信してから、もっと気の利いた文面に出来なかったのだろうか。と少しだけ後悔した。



でも、これ以上書きようがない。
仕方ないと気持ちを切り替えて、あたしは机に向かった。


勉強して、今度の期末テストでいい点取るんだ。
少しでも自分に自信が持てるように。
< 170 / 332 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop