生きることの意味【完結・加筆完了】

翌日、アラーム音で目覚めたあたしは目を擦りながらだるい身体を無理矢理起こす。
すぐに洗面所へと向かい、顔を洗うと学校に行く準備を始めた。


己奈子より先に家を出る。
玄関を開けたけど、そこには誰もいない。
今日は緋人はいないらしい。


少しだけ寂しく感じながら、あたしは通学路を歩く。


携帯が震えたから確認すると、緋人からのメールが届いていた。



【おはよ。ちゃんと学校行ってる?迎え行けなくてごめんな。】

【おはよー。今登校中。別に大丈夫だよ。遅くまで仕事だったの?】

【そっか、よかった。何かあったら言えよ?
そー。遅すぎて、今もかなり眠い…】

【授業中寝ちゃダメだよ】

【寝るかも。】

【学校は寝る場所じゃありません】

【杏奈は真面目ちゃんだな☆さ、行って来るわー。学校終わったら連絡する】

【はーい!】
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