生きることの意味【完結・加筆完了】
「杏奈ちゃんになら今度ゆうや、見せてあげようかしら」
「……本当ですか!?」
「ええ。私、これでも人間を見る目はあるのよ。
杏奈ちゃんにならいいわ」
「楽しみにしてますね!りなさん」
「楽しみにしててね。ゆうやに惚れても無駄よ?」
「あはは。りなさんに勝てるとは思ってませんから」
りなさんって、見た目とかそうじゃなくて、中身が綺麗に見える。
こういった世界って、ドロドロしてたりもする筈なのに、りなさんは綺麗だ。
本心で言ってくれてるのがわかる。
その支えになってるのがゆうやさんなら、何て素敵なんだろうとも。
「杏奈っ、あ、りなさん!」
「緋人ちゃん!今日もイッケメンね」
「あはは、ありがとうございます。なんだ、紹介する前に話してたのか」
「そうそう~。杏奈ちゃん、可愛いから今度メイクさせてね」
「えっ、そ、そんな」
プロの方にメイクされるなんて、緊張してしまう。
必死に断っていると、緋人が「いいじゃん!」なんて賛同してしまうから、拒否出来なくなってしまった。