生きることの意味【完結・加筆完了】
翌日。
あたしは六時に目覚めると、学校に行く準備をする。
髪の毛も、メイクもばっちりにして。
虐められても。
しょげないんだ。
へこまない。
負けない。
言い返す!!
お母さんは珍しく早起きのあたしに、今日は雨でも降るんじゃないかなんて笑いながら言った。
己奈子も、あたしが先に起きていてびっくりしている。
今日から。
生まれ変わるんだから。
ドキドキしながら、あたしは玄関の扉を開ける。
マンションのエレベーターを降りて、入口を出ると。
真っ赤な、緋色した…髪の毛の彼がいた。
「よ!」
よく見たら制服を着ている。
……高校生だったんだ。