生きることの意味【完結・加筆完了】
結局、あたしが眠れたのは朝に近い時間だった。
ロクに眠れず、寝ぼけながらあたしは準備をして学校に向かう。
ここでサボったら、学校に行けなくなりそうで怖かった。
どうでもいい。
何もかも、どうでもいい。
そう思ったけど、やっぱり学校に行こうと思わせてくれた緋人の気持ちだけはどうしても踏み躙りたくなかった。
って、そんなの緋人にとったら今更何を言うって感じなのにね。
昨日のあたしの失言で、全て台無しなのに。
いくら、自分に嫌気がさしたからって緋人の目の前で言う言葉じゃなかった。
緋人とメールのやり取りをしていない通学路は、長く感じる。
学校に到着して、南津子と彩加がいない事に少しだけ安堵した。
どうせ後からすぐ来るのはわかってたけど。
それでも、先にいないだけマシだと思った。
その日は彩加と南津子の視線が気になって、前田さん達と話しても上の空だった。