生きることの意味【完結・加筆完了】
裏の顔

それから、あたしとサトルさんは駅近くのカフェに入る。
サトルさんが奢ると言ったのをすぐに断ったが、ここでもやっぱり彼の強引さに負けて素直に奢ってもらうことにした。


椅子に座り対面し、サトルさんの顔を見た。
話どうぞ、とサトルさんの目が言っているようであたしはぽつりぽつりと話し出した。


最初は彼女ってのは名前だけで、付き合ってはいなかったって事だけを話したかったのに。
それを話したら、どうしてそうなったの?と質問されて、答えないわけにもいかず、結局いじめられた事とか全てを話していた。



「ふうん、成程ね」


全てを聞き終えた後、アイスミルクティーを口にするとサトルさんがそう呟いた。
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