生きることの意味【完結・加筆完了】


「邪魔するのをやめるつもりはないけど、杏奈ちゃん、頑張ってね」

「そんな言葉より、やめてくれるのが一番嬉しいんですけど」

「無理ー」

「ですよね」

「さって、話終わったし、俺のショッピング付き合ってくれるでしょ?」

「え」



この流れで?ショッピングって本気ですか?
嘘でしょ、って顔をすると、サトルさんは不思議そうに首を傾げた。



「だって、俺今日は杏奈ちゃんを遊びに誘ったわけだし。
さっきショッピング行きたいって言ったじゃん」

「それはわかりますけど、こんな話した後で行きますか?普通」

「普通って、それ杏奈ちゃんの中の普通じゃん。俺の普通だと、そんなの関係ないから」

「……」

「あー、そだ。杏奈ちゃん、俺の友達になってよ」

「お断りします」



即答すると、サトルさんはこの世の終わりみたいな悲しい顔をする。
え、何でそんな顔になるわけ。

あたし、おかしくないよね!?
だって、緋人に色々した人と何で友達にならないといけないの?

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