生きることの意味【完結・加筆完了】

「まじで杏奈ちゃん、どこでどうしてどうなったらそうなるの」

「いや、実力は認めてるのにイジメちゃうとか、好きな子をからかっちゃう男の子の拗れたバージョンかと」

「本当に、杏奈ちゃんって」


……オカシイ。そう続けた言葉は小さくてほとんど聞こえなかった。
でも、あたしの言った事はあながち間違ってないのかもしれない。


だって、目の前のサトルさんの顔がとっても赤い。



「素直じゃないんですね、サトルさん」

「やめてってば。違うから」

「友達になりたいって言ったら、きっと緋人はなってくれると思いますけど」

「だーかーらー！」


必死に否定するサトルさん。
それがおかしくて、あたしは声をあげて笑っていた。