生きることの意味【完結・加筆完了】

一時間程の短い時間だったけど、とっても充実していた。


イベントが終わった後、あたしは帰ろうかと思いデパートを後にしようとしていた。
緋人も忙しいと思うし。

明日もあるから、それについて話するかもだし。



デパートから出て、駅に向かっていたあたしは携帯が震えているのに気付く。
相手は緋人だった。



「もしもし」

『ちょっと!!杏奈どこ!どこにいるの!』

「え。帰ろうかと」

『はっ?何で!?俺と帰るんでしょ?』

「もう帰って大丈夫なの?」

『うん、明日もよろしくって俺は解散したから』

「そうなの?」

『明日はさすがにすぐに帰る事出来ないだろうけどさ。今日は杏奈と過ごしたいから。
でも、二人で堂々とデートするわけにもいかない…ってか、京香さんがうるさくってさ。
だから、悪いんだけど車で移動でもいい?京香さん付きで』

「あはは。いいよ」


「んじゃ、ここに来て」と緋人に言われた場所へすぐに向かうとそこには京香さんが立っていた。

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