生きることの意味【完結・加筆完了】
エレベーターに乗り込んで、Rボタンを押す。
到達するまでの時間が果てしなく感じる。
たかが数秒なのに。
だって。
後、数分したら。
いや、何十秒かかもしれない。
あたしは死んでるんだ。
この世にいない。
ジ・エンド。
そう、考えたらなんだか笑えて来る。
「ふふふ…あははは!!」
深夜。
静まり返ったマンションのエレベーター内で高笑いするあたしは、相当不気味だったと思う。
でも、そんなんお構いなしだ。
だって、もうあたしは世間体とか。
常識とか。
普通とか。
何にも気にしなくていいんだ。
な~んにも。
無敵だと思う。
たった、数分の間だけだけど。