生きることの意味【完結・加筆完了】



「まあ、清水さん。落ち着いて。緋人を使うと、本当によく仕事してくれるからうちとしても助かってますよ」

「そうそう。緋人は俺の動いて欲しい感じに動いてくれるから助かってる」


フォローする様に言った桜井さんに、付け加えたミレ。
だけど、京香さんの顔は晴れない。



「よし。緋人、休憩終わり。そっちの衣装に着替えて」

「はーい。杏奈、見ててな!」



そう言うと、緋人はあたし達の前から離れていく。
この二人の中に残さないで欲しい。
少しだけ気まずく思っていると。


すぐに桜井さんが腕時計を確認して


「私は別の仕事あるから。杏奈ちゃん、終わったら顔出してね」


と、この場を去って行った。


必然的に、残ったのはあたしと京香さん。
さっきから視線が痛いんですが。怖いんですが。
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