激突お義父さん!
面接前日②

数時間後・・・



不意にパッと俺は目を覚ました。
そして眠い目を擦りながら、もうとっくに静かになっている時計に目をやる。

『よしっ大丈夫っ計画通り。』

履歴書が白紙に近い状態だった事といい、元々俺が目覚ましに勝つのも全て予測済みだったのだ。

大体あんなんで俺が早起きなんてするわけないっ。

『・・・何か自信を持って言う自分が情けない気がしてきたな。』

全て計画通りのはずなのに、なぜか悲しみがこみあげてきた。

考えれば考える程どんどんへこんできたので、俺はさっさと彼女に電話して父親対策を練る事にした。


しかし、俺の計画破綻の足音が徐々に迫ってきていた事を俺はまだ知らなかった。
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