激突お義父さん!
敵が真の姿を④


『ふむ・・・』

俺の爆弾発言のあと、源一さんは顎に指を当てながら、真面目な顔で俺の瞳をじっと見る。

『まぁ、気持ちは伝わってきたが、、、だがまだ納得するわけにはいかんなっ。』

やはり簡単に首を縦にふってはくれなかった。

『大体浪人してまで大学を目指していたのに、それを途中で投げ出すような中途半端な人間に、安心して娘を渡せるわけがなかろうが。
それにどんな理由であれ、一度決めた事を投げ出す奴はあまり好かんしな。』

うぅ、源一さんの一言一言が俺の心を徐々にへし折っていく。

きっとここで色々理由を並べた所で、全て“言い訳”としか取ってくれないだろう。

もう、これは雇ってもらう事すら駄目だろうなっ・・・。それ所か別れさせられるかも。

もう、心が圧迫されて限界が来ようとしていた。


しかし、


心に諦めムードが漂うなか、話は意外な展開を見せ始める。
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