激突お義父さん!
決断の時②



『えっ・・・』


俺は真顔で突然迫られた選択にちょい気が抜けた。


だって答えは簡単過ぎる位わかりきっているから。



そんなの・・・千鶴に決まってるじゃないか!!

実は俺の中では即答出来る質問である。

なぜならぶっちゃけ別に働く場所はここでなくてもいいし、てかなるべくなら彼女の父親と一緒に働きたくないし。

しかし、そこで簡単に答えてしまっていいのだろうか??

もちろん千鶴は諦めるつもりはないけど、俺はつい先ほどどうしてもこの会社に入りたいと気持ちを、決意を散々アピールしたばかりである。

まぁ適当な奴だと嫌われたくないばっかりに。


それを急に掌を返したように『じゃあ彼女をとります』と簡単に諦めて果たしていいのだろうか??


俺の頭の中で嫌な予感がよぎる。


これはもしかして、

源一さんが俺を試すためにテストしているのではないだろうかと。
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