激突お義父さん!
譲れぬ想い③




しばらくの間、両者ともに一歩も引かず自分達の意見をぶつけあう。

時には激しく、時には諭すように。


しかし、お互い首を縦に振らず、場は膠着状態となってきていた。


だが、この戦いに圧倒的に優位なのは、親であり社長の源一である。

なぜなら、源一が一言


『警察呼ぶぞ!!』


と言い放てば、秀人を追っぱらい+出入り禁止にする(+警察の事情聴取のオマケ付き)
極悪コンボがいつでも発動可能だからだ。


だから秀人は事実上の死刑宣告が出る前に、何としてもこの戦いに決着をつける手が必要だった。


ただの『出来ます!』という意気込みだけでなく、なにか源一の気を引くような理論と、唸らせるような一手が。

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