激突お義父さん!
譲れぬ想い⑤



『やはり・・・私には選べません』


それを聞いて源一が立ち上がろうと腰を上げようとしたが、俺は話を続ける。


『源一さん・・・アリはなぜ、巣に無事帰れるか知っていますか?』


急に話題がそれ、一瞬『は?』という顔をする源一さん。


『そんなの女王アリが働きアリに巣の場所を忘れないよう匂いをつけるからだろう?

そ、それ位なら興味ない奴にでもわかる』



・・・あえて突っ込まず俺は話を進める。


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