激突お義父さん！

譲れぬ想い⑥




『そうです。アリはだからこそ大変な旅路を乗り越え巣に帰る事が出来ます。


しかし、私はそれがただの匂いをつける行為だけには思えません。


きっとそこには、女王がアリ達に無事帰って来て欲しいという願いや愛が込められていると思うんです。』

未だに源一さんは話の意図が読めないといった感じだが、アリの話で怒りの火が一瞬和らぐ。

『ふむ・・まぁその見解は面白いが、それが一体千鶴と何の関係があるというのだ？』



『アリに出来るなら、私にもやってみせます。』


『私も千鶴さんが愛を注いでくれる限り、例えどんな危険な事や困難があっても、自分の仕事をちゃんとやり遂げ、笑顔で必ず千鶴さんの元に帰ってみせます！』