無口な森下くんは死なせてくれない
プロローグ





「…………。」





身を乗り出す私の腕を、

黙ったまま痛いくらいに掴む男の子。







……死なせてよ。







私には彼のお節介が、煩わしい。









     無口な森下くんは死なせてくれない







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