不純な理由で近づきました。
*ショッピングに必要なもの、それは気力と根性なのだと知りました
ただ今お昼?の3時になろうかという頃。
わたし白崎 六花は心身ともに疲労していてここから一歩も動きたくありません。
それからお腹がすきました。(なぜなら気がついたときにはこの時間でお昼ごはんを食べていない)
さて、なぜわたしがこんなに疲労困憊しているのか、その理由は今日の朝へと遡り。
恭くんとの対話(?)を終え、みんなのもとへ戻ったわたしたちは、感動のあまり涙を流す兄さんに抱きつかれる前にイリアさんたちに囲まれて。
きゃーきゃーと悲鳴混じりにお世辞をもらって愛想笑いを浮かべていると、ガシッと腕を掴まれてしまった。
あれ、デジャヴを感じる。
なんて嫌な予感に青ざめる前に車の中に放り込まれてしまった。
起き上がって外を見ると、車の中からまるで永遠の別れかのようにこちらに手を伸ばして何かを叫ぶ兄さん。
そして、その兄さんの首根っこを掴みながら笑顔で見送るナルちゃんと申し訳なさそうに手を合わせて頭を下げているカインくんに苦笑いの恭くんの姿が見えた。カオスだ。
唖然としながらわたしはイリアさんたちのはしゃいだ声をBGMにその姿を最後まで見ていた。