不純な理由で近づきました。
「せっかく浴衣着るんだからねー。どうせならみんな綺麗に着飾ってほしいし、どれがいいかなー?」
楽しそうに簪やピンを手に取って見て行くナルちゃん。
店員さんから見たら成人男性が楽しげに女性ものの髪飾りを見ているのだから、どう対処すればいいか頭を悩ませていることだろう。
「イリアさんは赤でー、サイドに髪集めてまとめるのがいいかなー?せっかく綺麗なウェーブの髪してるからねー。あの色も素敵だし、ラメ乗せるのもいいなー。
サユさんはボブだし簪使うよりは他のがいいなー。大人の色っぽさ…浴衣が紫かぁ…うん。編み込んで禁でまとめるのがいいかも。それならあの黒髪に映えるし、ユスちゃんはー……」
ブツブツと1人楽しそうに言いながらあれこれ決めてるナルちゃんに店員さんも何も言えない感じ。
かくいうわたしももうナルちゃんに話しかけるのは嫌だなぁなんてちょっぴり思ってたり。
だって専門的すぎて話についていけないんだもん。