君に出逢えた奇跡
「蒼汰は秘密ばかり‥。」

「ん〜じゃあ‥あえて言えば夢を売る仕事?」

「えぇ〜何それ。」

「そのうちわかるよ。」


初めて話したのに蒼汰との話は尽きなくて気が付いたら暗かった空は明るくなってた。

「美空、朝じゃん。」

「ホントだね~。」

「あぁ〜そろそろ切らないとだな。美空は今からでも寝ろよ?今日は学校も休みだろ?」

「うん。それより蒼汰は?」

「俺はこれから仕事。でも大丈夫だから〜寝ないのなんて慣れてる。」

寝ないのなんて慣れてる?
結局教えてくれなかった蒼汰の仕事。
そんな仕事あるのかな?
私にはまだまだわからないことがたくさんあって、知りたいと思った。

それでも‥
蒼汰はとても優しくて
ひたすら仕事を頑張ってる人で
私よりずっと大人で
それだけはわかったような気がする。


「そっか。じゃあ‥お仕事頑張って。」

「美空にそんなこと言われたら俺マジで頑張れるわ。じゃあ‥オヤスミ美空。」

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