君に出逢えた奇跡
「美空、こっちこっち」
待ち合わせの駅に着くと先に着いていた日向と大地くんの姿。
「ごめんね。楽しみすぎて早起きしたのに準備に手間取っちゃったよ‥」
「美空ちゃん小学生みたいじゃん。」
「大地くんヒドイ。」
「ホントに大地ヒドイ。美空も私も楽しみにしてたんだからね~」
「悪い悪いっ。美空ちゃんかわいいなぁ~と思ってさ。」
「小学生並だから‥」
「ホラ大地、美空がふてくされたじゃん。。」
「ごめんね美空ちゃん。許して?」
イタズラに笑う顔も大地くんは絵になる。
「うん。」
「よかった〜。あっ、日向の彼氏はまだかよ」
今日は日向の彼氏、斗真【とうま】も一緒に行くことになってて‥
「もうすぐ来ると‥アッ来た。斗真、遅い」
私達を見つけると小走りで駆け寄ってくる斗真。
斗真と日向は去年のクリスマスに付き合いだして、今でもとっても仲が良くて私の憧れのカップルだったりする。
「ゴメンな〜。楽しみすぎて早起きしたのに準備に手間取っちゃったよ‥」
アハハハ
日向と大地くんと私は思わず大笑い。
何も知らない斗真だけがえっ?何?そう言いたそうな顔で私達を見てる。
「マジでウケる。斗真。」
今だに笑いが止まらない日向は笑いながら斗真にそう言った。