君に出逢えた奇跡

放課後、大地くんとの待ち合わせ場所の駅に向かった。
途中まで日向と斗真も一緒だったけど、今日は斗真の家に行くって2人で仲良く帰って行った。

駅に着くと先に着いていた大地くんが私を見付けて手を上げてくれる。


「遅くなってごめんね。」

「全然。俺もさっき来たところ。急に誘ったりしてごめんね。」

「なんの予定も無かったし大丈夫。」

「少し歩こうか。」

「そうだね。じっとしてると寒い」

大地くんと2人で歩き出した。

「やっぱり寒いね。美空ちゃん、どこか入ろうか。」

「だね。」

いつだって大地くんはこうやって気にかけてくれる。
そんな大地くんと居るのは居心地が良くて、なんだか日向と一緒にいる時のよう。


「ここにする?」

大地くんが指をさしたのはファミレス

「いいよ。」

でも‥
私はすぐに後悔した。


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