君に出逢えた奇跡
私は蒼汰とのことを全て日向に話した。
もちろん全否定されることも覚悟で‥。
ただの間違いから始まった事
蒼汰と言う名前で21歳で
東京に住んでる事
顔もどんな仕事なのかは秘密なこと
仕事で忙しく駆けまわってること
それでも‥時々連絡をくれること。
出張先だとたくさんの風景写真を見せてくれる事。
そして‥
いつか必ず会いに来ると言ってくれたこと。
「何時だったか美空が話した人だよね。
あの時は怪しいから止めなよって言った‥」
「うん‥。」
「美空は、その蒼汰さん?怪しいと思う?」
私はただ黙ったまま首を横に振った。
「そっか。美空はどうしたいの?」
「信じたい。」
「じゃあ信じてみなよ。急いで結論出さなくても時間をかけて蒼汰さんが信じられる人なのか確かめればいい。」
全否定されると思ってたのに
日向から出た言葉は真逆で
「うん‥。」
「でもね?今は前に進んでも、途中で美空が信じられないと少しでも思うことがあったら必ず引き返しなよ?」
「わかった。そうする。」
「そっかぁ〜。美空は、私の知らないところでそんな事してたのかッ。」
「ごめんね、今まで話せなくて。」
「もぉ〜美空は謝ってばかりじゃない?」
「ホント‥だね。」